新年度を迎えて

新しい年度を迎えました。私たちの日常生活を一変させた新型コロナウイルスは依然として存在し、感染者数の下げ止まりが続いていますが、行政からの行動制限が緩和されたせいか、新学期から初夏にかけての報道内容から各地の動向を眺めていますと、基本的な感染対策は実施した上で、従来からの行事・イベント等を少しづつ復活させている印象を受けています。
 さて、民法改正により成人となる年齢が18歳へ引き下げられたことに伴い、本年4月1日以降に18歳を迎える方々は社会的に“成人”となり、自らの判断で物事を進めることができるようになりました。身近な事柄ではクレジットカード等の契約行為を行えるようになるため、トラブルや事件に巻き込まれないか…と言った注意喚起がされています。“自己責任”と言えばそれまでですが、近くで共に生活する大人としての日々の関わり方が問われるな…と感じます。それは当該児童の意思を尊重して物事(例えば契約行為)を進めていく方が良いのか、又は、子どもの権利条約で言う“最善の利益”に照らしてみた場合、“不利益”を被る恐れが高い為、無理をしてでも止めるべきなのか…といった状況・場面が訪れるだろうと感じるからです。日常的に発生する些細な失敗は良い経験として人生の糧になると感じますが、こと“お金”や“生命”に関する事柄は、取り返しのつかない事態に陥る結果も十分に考えられます。だからこそ、子どもたちから相談を受けて助言をする際、”あの職員さんの言うことだから、これは止めておこう”と感じてもらえるよう、日々の関わり方を振り返りながら、引き続き、成長を見守りたいと思います。

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